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ひと針に魂を込めて。革仙家が『手縫い』にこだわり続ける理由

2026年03月15日

ひと針に魂を込めて。革仙家が『手縫い』にこだわり続ける理由

革のパーツを一つにまとめ上げる「縫い」の工程。 革仙家では、一針一針、指先の感覚を研ぎ澄ませながら丁寧に縫い進めています。

■ 革の状態を見極める「縫い加減」 手縫いの一番の良さは、革のコンディションに合わせて「引く力」を微調整できる点にあります。

  • 薄い革の場合: 強く引きすぎると革がよれてしまうため、美しさを損なわない絶妙な力加減で。

  • 厚い革の場合: パーツがバラつかないよう、グッと力を込めて。

  • 負荷がかかる箇所: より丈夫に仕上げるため、返し縫いをして強度を高めています。

この「加減」こそが、既製品にはない、手仕事ならではの仕上がりの良さを生むのです。

■ ほつれにくく、一生モノの丈夫さを

革仙家が手縫いにこだわるもう一つの理由は、その「構造」にあります。 糸を交互にクロスさせながら縫い合わせるため、万が一どこかの糸が切れてしまっても、そこから連鎖的にほつれることがほとんどありません。

実は、この「丈夫さ」は作り手泣かせな一面も。 納得がいかず縫い直すために糸を解こうとしても、あまりに頑丈で一苦労するほどです(笑)。でも、その苦労こそがお客様に長く使っていただける証だと自負しています。

■ 美しさを追求した「ピッチ」へのこだわり

仕上がりの気品を左右するのが、縫い目の間隔(ピッチ)です。 革仙家では、見た目の美しさを追求し、あえてステッチのピッチを短く設定しています。

縫う距離が伸び、手間も時間も倍以上かかりますが、細かく整ったステッチは、作品全体をぐっと引き締めてくれます。

効率よりも、長く愛される丈夫さと、眺めていたくなる美しさを。 今日もひと針ずつ、想いを込めて縫い上げています。